インストール型ベンチマークとWebベンチマークの違い

ベンチマークは、大きく分けてOSにインストールして実行する方式と、ブラウザですぐ実行する方式があります。インストール型は、ハードウェアに近いコードで装置の限界に近い性能を測るように作ることができ、OSの機能やセンサーを幅広く活用できるという利点があります。一方で、ダウンロード、インストール、権限の許可といった手順が必要で、端末ごとに合ったインストールファイルを別々に用意しなければなりません。Webベンチマークは、アドレスを開くだけでPC、ノートPC、スマートフォン、タブレットで同じように実行できるため、手軽に使えます。この2つの方式は優劣の問題ではなく、目的の異なる道具だと考えるほうが正確です。したがって、どちらが正確かを論じるより、それぞれがどんな問いに答えるのかを知ることが大切です。Webベンチマークは、別途インストールせずに端末間で比較条件をそろえやすいので、家族やチームの端末をまとめて確認するときにも便利です。

いちばん大きな違いは、何を測るのかという点です。インストール型は、おおむねハードウェアそのものの潜在能力を示し、Webベンチマークは、ブラウザエンジンとセキュリティポリシーを経たあとの性能を示します。最近は多くの作業がWebアプリに移っているため、ブラウザ上での性能は、それ自体が実際の利用体験です。しかし同じハードウェアでも、ブラウザの種類とバージョン、JavaScriptの最適化、Workerのスケジューリング、タイマーの精度によって値が変わります。そのため、2つの方式のスコアは単位も基準も異なり、数値を互いに換算したり直接比較したりしてはいけません。どちらが正しい、間違っているというより、異なる問いに答える値なのです。インストール型が提供する詳細な項目と、Webが提供する広いアクセスのしやすさは、互いを補い合う関係と見るのが自然です。

では、どう使い分ければよいでしょうか。ハードウェアを選ぶ、あるいは限界まで調整する目的ならインストール型が向いています。今使っているブラウザ環境が快適かどうかをすばやく確認したい、インストールが難しい端末で測定したいという場合は、Webベンチマークが便利です。Web Benchのクイック測定は約30秒、標準測定は約2〜3分で終わり、結果はランキング登録に同意した場合のみサーバーに送信します。直近20件の結果を比較して、設定やブラウザを変える前後の変化を確認することもできます。どのツールを使う場合でも、同じツール、同じバージョン、同じ条件どうしで比較することがもっとも大切な原則であり、すべてのスコアは参考値として受け止めてください。複数のツールを併用する場合も、スコアを混ぜずに、各ツールが教えてくれる情報を別々に読む習慣をつければ、誤解を減らせます。結果カードはPNGで保存できるので、周りの人と共有するのも簡単です。

測定開始 ↗